学び舎 / 北原孝彦の経営論
契約書で、人の心は縛れない。社員と未来を話す理由
優秀な人に辞めてほしくない。その不安から、関係を条件だけで固めたくなることがあります。私は、残りたいと思える未来から考えてほしいと思っています。
この記事で伝えたいこと
留める条件より、共にいたい未来を。
契約を固めても、本人の心が踊っていなければ一緒に成長できないんです。辞められないようにする前に、この先も共にやりたいと思える関係を作るんですよ。
閉じ込めようとした経験があった
私も、契約や株の持ち方で、離れにくい関係を作ろうとしたことがありました。でも、本人が閉じ込められたと感じたら、気持ちは外へ向かってしまう。売上が出ていても、お金のために我慢して関わる状態が幸せなのか。そう考えたときに出てきたのが、契約書で人の心は縛れないという言葉でした。
条件を固める
離れにくさを作る
未来を共有する
共に進む理由を育てる
条件と、本人の意思を分けて見る
契約の条件を整えることと、一緒に働きたい気持ちを育てることは、別の仕事です。条件があるから安心して話し合える部分はあります。ただ、その人がどう生きたいか、どんな仕事に挑戦したいかを聞かずに、辞めない条件だけ強くしても、成長の方向はそろいません。私は、役割を渡すときにも、その人の未来から考えたいんです。

その人がここで何を育めるかを話してみてください。
長い時間を一緒に積み上げる
私は、十年、二十年、三十年という時間で人との関係を見ています。一緒に年を重ねていきたい人と仕事をする。目先の手を空けるためだけではなく、その人が伸びる仕事を渡す。自分が成長すれば、周りへもっとチャンスを渡せます。社員の定着を考えるとき、その人がここで何を育めるかを話してみてください。
自社で確かめること
この記事のまとめ
社員の定着は、条件だけでなく、一緒に成長したい未来から考える。
- 契約条件を整えることと、本人の一緒に働きたい意思を育てることを分ける。
- どう生き、どんな仕事へ挑戦したいかを聞き、会社の未来とすり合わせる。
- 目先の作業だけでなく、その人が伸びる役割と機会を渡す。

